Jazz日記 in 「切羽詰まってバンドマン!号外」より《学級委員長のどこが悪いの?》

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       切羽詰まってバンドマン!

         ----号外----

      《学級委員長のどこが悪いの?》 


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当時、俺とオカンの二人は宝塚の小浜という土地に住んでいた。


俺が小学校1年生の三学期から移り住んだんですわ。


田舎丸出しの土地柄で「蛇や蜘蛛」には辟易したけど「亀や川魚」とはエエ関係に成れたんよね。



そろばん塾に通いだしたのが面白くてねぇー・・・


毎日、上達していくのが自分でも解るから楽しくて、楽しくて、仕方なかった。



気持ちが自由になってたせいか、学校でもアホなことばっかり言うてはクラス中の人気者に。



結局は、クラス委員や学級委員長を歴任することと成る訳やけど。



 学級委員長と云えば・・・



【オカン着物姿で陳謝事件 in 職員室/サブタイ;人気も実力のうち言うやん!!】の話をせんとアカンなぁ。



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俺が、初めて学級委員長になった時のことや。



正確に言うと、小学校3年生の二学期。つまり、夏休みが終って直ぐのことですわ。



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(よーし!やったぁー!圧倒的や!)


『うわぁーーーー!!今津君ばっかりやん!』


『ホンマや!なんやこれ!』


『すっごいなぁー』


『うん!凄いわ!』


『一学期よりはオモロなるなぁー』


『当たり前や!』


『ホンマ!一学期はオモロなかったもんなぁー』


『そら、しゃーないわ・・・』


『一学期なんか誰に入れたらエエのんか解からんもん』


『組変えしたばっかりやしなぁ』


『そやから、取り敢えず真面目そうな奴』


『そやから、山本にしたんや!』


『山本は真面目やもんなぁー』


『真面目!真面目!それだけは間違いない!』


『うん!それだけ、やったけどな!』


『他には無いんかい!』


『う〜〜〜〜ん』


『なんかあるか?』


『オモロないこと言わせたら誰にも負けへんやん!』


『そやな・・・悪魔みたいに退屈な奴やからな!』


『ウチのお母ちゃんに山本のこと言うたら、辞書で“退屈”て引いたら“山本”て出てきたて言うてたわ!』


『ホンマか?』


『うん!安全イコール退屈や!っちゅーてたわ』


『俺・・・カビとか見ると山本の顔が浮かぶんや・・・』


『揺れは無かったけど、何も起こらへん毎日て、ダメージが半端やないんやわ・・・』


『やっぱり、人間には笑いが必要なんよー』



 (なんか...みんな、口悪いなぁーメチャクチャ言うとるがな)


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この日は、二学期最初のホームルーム。


学級委員長を選出する日でもあるワケでして。


俺は「確実に狙いに行ってたから・・・」選挙での一方的な得票数を見て、ホッとした。


正しく【圧勝】ですわ。


早速、家に帰ってオカンに自慢たっぷりの報告をせんとアカンわ。キャッ!キャッ!


教育者の息子が学級委員長やもん・・・そら、喜びよるやろ・・・鼻高々やん!


(これで、しばらくはオカンの雷も落ちんやろ!へへぇー、やったー!)




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『オカン!喜んでくれるぅ?』


『なんや?どないしたん?』


『僕なぁ、今日のホームルームで学級委員長になったで!どや!』


『ん?・・・ええっーー?!なんやてぇー?!』


『せやから、学級委員長に成りました!って!』


『この子は!なんちゅうことを・・・
雅仁!アンタ!何したんや?どんなハッタリカマしたんや??』


『なんでやねんな!』


『わかった!賄賂の代わりに記念切手を配ったんやろ?切手帳、見せてみぃ!』


『なにを言うてんねんなぁー、正々堂々、クラス全員の選挙での結果やん!』


『成績と照らし合わせても、学級委員長には程遠いけどなぁー
ハハーン・・・さては、小ネタで稼いだ安物の人気やなぁ?』


『小ネタて・・・ドッジボールやっても最後まで残るんは僕やでぇー
算盤を弾いても一番早くて正確やし』



『そんな、実力の伴わん見せかけだけの人気で同級生を騙してからに・・・
呆れ返ってモノも言えんわ!』



『よーそんなこと言うなぁー。僕、誰も騙したりしてへんよ!』



『ふん!泥棒が自分のこと泥棒て言うか?』



『泥棒て・・・』



『解った!解ったから、もぅ何も言わんでエエ!一生しゃべらんといて!』



『エエッ?なんやねんなぁー』



『アンタは黙っとき!今から、今後の対策を練らんと・・・
まったく、この忙しい時にしょーもない問題ばっかり起こしてからにぃー!』




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それからもオカンの厳しい追及は止むことは無く。


俺の学校での言動や友達付き合いについて、洗いざらい喋らされた。


結局・・・ 


晩ご飯の支度に掛かるまで。


俺が帰ったのは昼前・・・せやから昼ごはんも食べてへん。


飯も喰わさんと「詐欺師呼ばわり」に永遠と続く「イチャモン」が
7時間ですよ!



曽根崎署の尋問やあるまいし、俺が、何を悪いことしたぁ?


クラスの人気者が学級委員長に成るんは、小学校やったら当たり前のことやん!


それを、やれ嘘で固めた生き方やとか、やれ人を笑かしてばっかりの能なし人生やとか。


挙句の果てには『ペテン師を育てた覚えはない!』やもん。



そして、オカンが出した結論やけど。




「選挙は無効!」


「改めて公正なる選挙のやり直し!」




  もぅ、メチャクチャですわ! 





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次の日。


給食が終って校庭でドッジボールをしている俺の目に飛び込んできたのは…


なんと!


校門から運動場に向かって颯爽と歩いて来る、着物姿のオカン。



(いったい...何しに来よったんや?)



俺は、一瞬、夢でも見てるんかと思いましたわ。






             つづく



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by funky-ts-kr | 2018-03-11 13:02 | 切羽詰まってバンドマン! | Trackback | Comments(0)
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