Jazz 日記 in ジャズ・ストリートって...

■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■■■


秋...


芸術の秋...


ジャズの世界でも秋は動きが活発になる。


昔からバンドごとに数日から一ヶ月のツアーに出るのも秋が多い。


季節的にも過ごしやすいし、僕達ミュージシャンたちも何より移動が楽に感じる。



それに...


何となくでは有るが...


演奏する方も聴く方も”キュン!”とするからかも知れない。


----------------------------------------------------------------

さて。


本題に入ろう。


日本のジャズの世界にいつの頃からか、「ジャズ・ストリート」なるものが現れ出した。


僕の記憶では、《横浜ジャズプロムナード》が開催されたのが最初ではないかと思う。


これは、横浜エアジンのオーナーである梅本實さんが総合プロデューサーを務める極めて画期的な催し物であった。


何しろ、東京在住と地元横浜のプロのジャズ・ミュージシャン総勢200人が横浜に集結して演奏をする。


横浜にある会館、ライブハウスなどをすべてを開放しての大掛かりな行事に日本中のジャズファンから大きな拍手が起こった。


「梅本實」



日本ジャズ界の良心である。


横浜関内の老舗ライブハウス「エアジン」のオーナーであり、横浜で開催された多くのジャズフェスティバルは梅本氏がプロデュースしてきた。


一度、梅本氏に聞いたことがある。


『ジャズフェスを始める切っ掛けって何だったんですか?』


『いや、ウチの店に出てるミュージシャン達がさぁ、たまには大きな場所で沢山のお客さん達の前で演奏したいって言うんだもん』


『言うんだもんて...』


『だって、エアジンに出てくれているミュージシャンが、やってくれ、やってくれって言うから仕方ないじゃん!』


『でも、大変じゃないですか』


『そりゃ、大変だよ!ほとんど一人で毎日あちこちに掛け合って寝る暇なんか無くなっちゃうからさぁー』


『しんどいでしょーが!』


『しんどいよ!来る日も来る日も走り回って一銭にもならないし、強力なパワーと粘り強さが無けりゃ出来ないよ』


『メリットは?』


『なんだよ、メリットってのは?』


『いや、だから...』


『今津さぁ、俺たちジャズの世界で生きてる人間って金儲けのためにやってるかい?』


『まぁ、そりゃそうだけど...』


『俺たちはジャズって文化のためにやってるんじゃない』


『まぁ、金儲けがしたかったら商売人になりゃイイだけだからね』


『そうそう、ジャズの花火をドッカーーーンと空まで上げてさぁ、それを見ながら面白いなぁ!ってーのがジャズ人間じゃん!』


『うん!』


『だろ?』


『梅本さん...もう一度だけ聞くけど...』


『なんだよー?』


『ジャズフェスとかやっても金は残らないの?』


『残るわけ無いじゃん!中抜きもしなけりゃ、賄賂も貰わない、最初から儲けるなんて考えも無いしね』


『アチャー!何も残らないなんて・・・』


『バカだなぁー、俺だって何も残らなけりゃやらないよ!』


『でも、さっき...』


『一つだけ残るんだよ!』


『何が?』


『普段から苦労ばっかしてるジャズ・ミュージシャン達と喜びを共有した思い出!』


『それだけ?』


『あとは、実績かな...』



----------------------------------------------------------------


見事である!


僕達、ジャズの世界で生きている人間はこうありたいものだ。


一般社会から見ると『貧乏人のバカでしかない!』と言われるだろう。


そう...


『バカで結構!世の中、金だけで動いてるんじゃ無いって事すら理解できない人って・・・』



負け惜しみでも何でもなく...



『寂しい人達だねぇー』



素直にそう思う。



----------------------------------------------------------------



梅本氏が「横浜ジャズプロムナード」から仕掛けられた陰謀で追い出されてから何年が経っただろう。


今や、かの「横浜ジャズプロムナード」も地に落ちた。


文化?


「横浜ジャズプロムナード」が文化を語っちゃイカンでしょう。


文化とか教養から一番遠い所で...


一生懸命に金儲けのために開催しているんだし。


ジャズ文化のためだけに働いてきた梅本氏を追っ払った連中が何のために「ジャズ商売・プロムナード」をやってるかって?


そりゃ、商売なんだから「金のため」だけに開催してるんでしょう。


あーあー ヤダヤダ


----------------------------------------------------------------


ところで。


今日から僕の住んでいる江古田でも「なんかよく解らない音楽祭」が開催されている。


何故、ワケの解らないものになってしまっているのか?


梅本さんがかねてより言っている音楽イベントに無くてはならないモノが無いからである!



《コンセプト》



僕はこれを《趣旨》と解釈している。




プロのミュージシャンも出演するが、アマチュアバンドも大勢出演する。




しかし、そのアマチュアバンドから「出演料」を徴集している。




他の土地でも「ジャズ・ストリート」と称して出演バンドから出演料を徴集している「インチキ・ストリート」が現存している。


「町おこし?」

「ふざけるな!」


何が悲しくてメインキャストである演奏者が金を払わなければ成らないのか?



出演料を支払わなければ演奏させない等、もっての外である!



毎日、一生懸命に楽器の修練を積んでいる音楽家が発表の舞台に上がるのに金を要求されるなんて許される筈がない。



例え、アマチュアバンドであろうと...そんな非道な事をされてはいけないと思う。





然しながら...


誰もかれも、
見て見ぬ振りを決め込むから音楽の世界は悪い方向にしか進まない。




これからも、続くであろう。



「町おこし」を錦の御旗にしながら、音楽家を出し抜いて金儲けのために開催される「イ・ベ・ン・ト」という悪どい商法が。





■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■■■

# by funky-ts-kr | 2017-10-22 15:40 | Now | Trackback | Comments(0)