Jazz 日記 in 巨匠!内山繁氏との出会い...

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巨匠、内山繁。


1989年にリリースしたアルバム「MASATO」のアルバム写真を撮って下さったのが出会いのイントロってワケだが。

ただ、それだけではない。


さて!

内山さんのスタジオでの撮影。

俺と
俺のアルバム制作のディレクター小林哲が二人して、内山さんのスタジオに向かって走っていたタクシーから降り...

いざ!内山繁写真館じゃなかった、当時から「スタジオ・ウイスパー」だった。と思う(だって忘れたんだもん)

スタジオのドアを開け、俺たち二人は内山さんに挨拶をした。

ところが、その直後に・・・

俺の目にとても嫌なものが飛び込んできたのだ!

スタジオを入って直ぐのテーブル上にマイケル・ブレッカーが写ったの写真立が有るのを見付けてしまった。

飾ってあったのを見るなり。

『鬱陶しい奴っちゃ!』


一言、毒づいた後...

「バタン!」

いきなり、その写真立てを裏返した人が居たのよ。


まぁ、俺なんだが...(ちなみに...今津雅仁ね!)


ええーーーー?でしょう?

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いきなりの乱暴狼藉ですわ!

浅野内匠頭でも、一週間ぐらいは我慢した!っちゅーねん!

初対面の挨拶が終わった、その直後ですよ!

いやぁーーーー!驚くと言うより。

キチガイやね♡


完全にイカれてるよ!

人様のスタジオに、それも初めてなのよ...ヤクザでも、もう少し礼儀正しいと思うわ。


でもねぇ・・・

その頃の「今津雅仁」って、こんなんばっか。

いつも、何かに憤っている。

『それ、誰にヌカしとんねん!』
一日に二回は言うとったね!


すーぐ『カッチーーーン!!!』とか来てるし。

とにかく、よく、揉めてた、相手がヤクザであろうが、軍人であろうが、関係なしで揉めてました。


※ 但し、日本国警視庁、警視庁機動隊、などの国をバックに息巻いてる連中とは一切の揉め事も起こさなかった。
(理由は...国がケツ持ちしてる限り、300%俺の言い分など絶対に通らない!なので、揉めて得することなどNOTHING!)


ですので、警視庁関係者を除いた人間とはよく揉めていた...ようです。


何故?

さぁ・・・

揉める理由でしょ?

本人もよく解ってなかったんじゃ・・・

多分、『どっち向いても、みーんなコルトレーン派のテナーばっかり』だったから、とか言い出すんじゃないかな。

そんなアホな。

い、いや、ホントなんよ。

何が?

『どっち向いても、みーんなコルトレーン派のテナーばっかり』だったんだよ、当時の日本ジャズ界って。

嘘!

まぁ、にわかには信じられんでしょうし、言い方も悪いわな。


『どっちを向いていようが構わないが、テナーのスタイルだけはコルトレーン派にしなさい!』的な風潮。みたいな(笑)


ていうか・・・


向いてる方角など知ったこっちゃ無いが、コルトレーン派以外のテナー・スタイルは認められませんので!宜しく!』



それは有った!!!


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話が逸れまくってしまったので、元に戻しましょう。


業界では先輩格の方のスタジオに入って来て、いきなり、
それも、多分大切にしてあるだろうと思われる


写真立「バタン!」やもんねぇー


失礼にも程がある。


普通なら...


『おい!先ずは人間界の常識ってモンから話し合おうか!』ってな雰囲気になり。


『面白そうやなぁー!夜を徹してでも結論を出しましょーや!』ってな頃ぐらいは言い出すから。



確実に一騒動、どころか...揉めに揉め倒すだろうね。




そして、お互いに嫌な気分になり...



『こんな気分じゃ無理!』だとか...


『もぅ少し優しくしてないとダメ!』だとか...


『今日じゃ無くてイイでしょ・・・始まりそうなのよ・・・』...ん?


『ゴムつけたら、エエやんけー!』なんのこっちゃ!



まぁ、取り敢えずは...大揉めした後...


『ハイ!撤収ぅーーー!!!』


となるのが、普通ですわ。


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ところが、何も起こらなかった...韻を踏むと、内山さんが何も怒らなかったので、何も起こらなかった、のだ!


と申しますのも。

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『サックスのベルから光が出ている写真がイイので』と、訳のわからん事を挨拶の後、急に小林哲が言い出したからだ。

サックスのベルから光が出ている写真

ん?

なんのこっちゃ!


俺のサックスは電気仕掛けで動くおもちゃでは無い。


従って、普段から光など、出ていないし、これからも出る予定など設けてない。


いや、未だかつて。、ベルから光が出るSAXなど見たこと、いや、そんな話を聞いたことすら無い!


なんなんだよ!光って!


などと、不思議がってたのは、俺一人だけだったみたいなのだ。


小林哲の無茶な注文を聞くなり、内山さんは...


『ベルから光ねぇ・・・そぅ、解った!』ってハッキリとした口調で。


ん?

何が、

何が解ったの?

ねぇ・・・内山さん。


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さて、撮影現場は内山さんの指示によって、すべてが進んでいく。

そりゃそうだろう、写真のことについて、俺も小林哲もズブの素人だからな。

ただ、すべてが順調に進んで行ったか?と聞かれたら...

『さぁー、何が何だか、サッパリ解らん事ばかりが連続している状況でしたので...あまり記憶に...』とか。

『いや、とても不思議な経験ばかりが続くので、この世の中に悪魔は居るんだ!と思った...かどうか、よく覚えていない』とぐらいしか言えない。


というのも・・・


『はい!今津さん、あと5センチ前に出てぇー』


『それじゃ、今度はそのままの体勢で3センチ下がってぇー』


『あー、ちょっと下がり過ぎたぁー悪い!1センチ前に』


『もぅちょっと前、そう、あと、5ミリ!それ以上はダメ!』


『ああーもぅ!今のは7ミリでしょー!2ミリも多く前に行っちゃってぇー』


『そいじゃ、5ミリ下がったつもりで、8ミリ前に出てみよう!』


『イイねー!じゃ、次は3メートル、どうしよっか?走ってみる?僕はどっちでもイイんだけど・・・』


『んじゃーね、今津さん、今度はねぇ・・・顔は正面向いたままでイイから、15度左方向に身体を開いてくれる?』


『あ、そーじゃない、そーじゃない、解りにくかったかなぁ?そぅ、えーっと、じゃ、足を少し曲げてぇ・・・股関節を少しだけ・・・脱臼してみよーか!』


『イイじゃない?うん、イイよ!右腕を上げ気味にして、そぅ!イイよー!その感じ!そいで、胃の下にある腸をねぇ・・・2回ばかし、捻転してくれるぅー?』


『あ、そこじゃない、そこは膵臓、そこは捻転しないでイイから・・・じゃ、今度は思い切って心臓をバクバク言わせてみるぅ?』


『あー!ホントに心臓が言ったねぇー!バクバクだってー!今津君!面白いからもっとやってみてぇー!キャッ!キャッ!』


こんなのが、延々と続くのよ。

思わず「End of the world」を口ずさみましたもん。

延々、とか言ったって、どーせ5,6時間の話でしょ?って思ってる人も居るかも知れない。

いや、きっと居るだろう!

撮影時間だって多く見積もっても、せいぜい7時間ぐらいでしょ!と思ってるでしょ?

ねぇ!

思ってるでしょ?

いや、絶対に思ってる!


言わせて戴きますけど。

『延々と続いた撮影は、何と11時間の壁を軽〜〜く超えましたぁー!!!』

もぅ、写真とか・・・

しばらくは・・・

写さなんでも・・・

エエかなぁ・・・

とか・・・

考えながら・・・

『撤収ぅー!!』

と相成りました。

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勿論だが・・・

スタジオを出る時。


マイケル・ブレッカーが写っている写真立を表に向けて、元の位置へ戻しておいた。


(狂ったサックス吹きの仁義・・・)というか・・・


もし、元通りにしなかったら内山巨匠が鉄拳制裁を加える腹積もりをしてたんだって!


そりゃーそーだわなぁー


ハハ・・・


ヤバかったね♡


でも...それから30年近く,揉めることなど一度もなく、普通の付き合いが続いてるのだから...

お互い、何か惹かれるものが...まぁ、内山さんが俺に惹かれる物なんかあるワケ無いかぁー!


ちなみに...俺は内山さんに惹かれる物は山ほど有るけどね!!!(笑♡)





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# by funky-ts-kr | 2017-05-05 17:55 | 素晴らしき仲間たち | Trackback | Comments(0)