人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Jazz日記 in 「切羽詰まってバンドマン!号外」より《なんで「切羽詰まってバンドマン!」なの?/前編》


■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■■■
                                                                                
       切羽詰まってバンドマン!

         ----号外----

   《なんで「切羽詰まってバンドマン!」なの?/前編》 


■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■■■



俺は、2011年から2016年にかけて足掛け5年間に渡ってメルマガを配信していた。



動機は…



振り返って思い出そうとしたが、人に語れるほどの深い動機なんて無かったと思う。



強いて言えば、作曲するのと同じで「心に溜まった有り余る想いを身体から出してしまいたい」という単純な欲望かな。



排泄行為に近いが、出てきたものが老廃物だけとは限らない。



「美しさに感動したものや悲しさに打ちひしがれたもの」



「寂しさ。切なさ。心の憂い。」




心に刻まれた胸の内には言葉では伝えきれない情感が渦巻いているものだ。




自分の力ではどうすることも出来ない膨れ上がった気持ちに耐えきれなくなり、音楽に助けを求める。




メロディにすることで激しく燃え盛っていた心が沈静して行く。



それを繰り返すことで何とか生き延びて来れたようなものだ。




厄介な話では有るが、他に方法がないのだから仕方がない。




余談になるが、「怒りや憎しみ」特に人を恨む気持ちや嫉妬心が作曲の動機になったことがない。




多分、そういった邪心には音に結びつく要素が含まれてないのでは無いかと思う。






-------------------------------------------------------------
-------------------------------------------------------------





さて!



メルマガ配信の話に戻ろう。




先ず、最初に配信者に向けて、何項かの条件や資格が記されているのに気が付いた。




読み進んで行く内にひとつだけ引っ掛かる箇所があった。




それは…




発行元に申請希望をするにあたり『先ず、表題(タイトル)を明記する必要が有ります』という欄である。




これには困った。




(タイトル?タイトルねぇー)




(参ったなぁー自分が作った曲の名前も付けられないのに…)




実際、俺が作曲してレコーディングまでしているのに、収録された曲のタイトル、つまり曲名のほとんどはディレクターの某氏が付けていたのだ。




というのも、作曲に関しては、自分自身の欲望のはけ口だから作り終えた時点で充分すぎるほど満ち足りた気持ちで一杯になる。






そう!達成感!




この物事を成し遂げた満足感だけが残り、(俺はなんて幸せ者なんだろう!)ただただ、その幸福感に浸ることが出来るのである。





そして、それと同時に(もう何もしたくない!)どころか(何も考えたくない!)ただ寝転んでボーっとしていたいという欲望に駆られる。




それはそうだろう。




曲を作るなんて、簡単に思う人もいるかも知れないが、三日三晩ピアノに向かい続けるなんてのは当たり前。




気力、活力に精神力を総動員して音楽と立ち向かう訳であるから、膨大なエネルギーが消耗されて心身ともに疲れ果てて当然だろう。




そんな状態の人間にですよ



『曲を作れたことに対しては褒めてやる!さぁ、それでは出来上がった曲にピッタリの曲名を付けてみようじゃないか!』



なんて平気で言う人間など、この世の中にいる筈ないだろう。


と思いたいのが人情というものだ。



だが、悲しいことにビジネスの世界には人情などと云う
甘っちょろい戯言など皆無なのだと云うことが解った。




ところが、心優しきジャズ・ミュージシャンたちを扱うレコード会社(現在でいえば、CD制作、販売、及び著作権など諸々に関する事業をする企業)までもが、ビジネス世界に属していたとは思いもしなかった。





俺が専属契約をしていた「FUNHOUSE」にしても同類で「人情」や「憐れみ」が無いどころか、「そこまで謝るのなら許してあげようじゃないか!」という広い心さえ持ち合わせていないのだから驚く。








『ビジネスというものは厳格かつ過酷で甘えなど許されないのだ!』



『それが、責任ある社会人たる所以で、世間の常識人である以上、それに従わなけれなならない!』





そんなこと急に言われたって困るよね。



こっちにだって事情ってもんが有るわけですし。




そもそも、バンドマン一筋に楽器を吹き続けてきた俺に一般社会だとか世間の常識なんて解るはずないだろうが!








『相手みてモノ言えよ!!!』






         つづく








△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△


■電子メールマガジン 《日常生活そのものがアドリブです!》

■subtitle;  【切羽詰まってバンドマン!】

■提供 : まぐまぐ!

■発行人 : 今津雅仁

-------------------------------------------------------------------------------------------------


■オフィシャルブログ : Jazz日記 2018  by 今津雅仁

   http://jazzirugi.exblog.jp/





■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■■■



by funky-ts-kr | 2018-03-17 15:46 | 切羽詰まってバンドマン!


<< Jazz日記 in 谷殿という... Jazz日記 in 「切羽詰ま... >>