Jazz 日記 in 「関西バンド業界の侍たち」より...高見延彦氏

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今月の前半、久しぶりに関西へ演奏ツアーに行った。




神戸方面は、盟友高木敏郎との2テナーでバトル・ライブ。



大阪方面は、「西宮コーナー・ポケット」つながりで知り合った武井努との、これまた2テナー・バトル・ライブ。



三日間すべてが充実した中身の濃い、とても良いライブで、客席を埋め尽くしたお客さんたちも大喜びだった。



高木、武井、両者とも本当に素晴らしいサックス奏者だし、何より柔軟性のあるプロの演奏家だ。



勿論、音楽性の高さには定評のある二人だしね。




そして...




今回は、もう一人...




大先輩のテナー・サックス奏者に会いに行ってきたのである。




関西が生んだ...唯一無二の存在




長きに渡り、関西バンド業界に君臨した文字通りの「帝王」...と言っても、マイルスみたいにデカいグラサンは掛けていないが。




また、いくら「帝王」と言われていても、マイルスなのか、はたまた「犬神家の一族」のスケキヨなのか見分けがつかないような嗄れたウメキ声で話したりはしない。




マイルスと比べるからややこしくなるが...ある意味、マイルスよりも「帝王」っぽい。






天から貰い受けた有り余る音楽的資質と表現者としての才能。




生まれついての強烈な個性を豊かな音楽的素養で咲かせた大輪の鮮やかさは、他の誰よりも見事である。




正しく「ワン・アンド・オンリー」






大阪の北区に《T.SAX》というお店がある。





この《T.SAX》のマスターをされているのが、関西バンド業界の「帝王」である。




僕が、日本人ジャズ・ミュージシャンの中で最も尊敬し、また多大なる精神的影響を受けたテナー・サックス奏者。




高見延彦




「切羽詰まってバンドマン!」の読者だった人たちにはお馴染みの日本ジャズ界の風雲児!





高見延彦氏を語るには、まずその奇想天外な「巷の噂」の数々の検証をした方が良いのかも。




つい先日、40年ぶりにお会いした時にも...




『今津くん、そんな話、信用する方がオカシイでしょ?有り得ないですよー』


『そんな人間いますか?ちょっと考えれば解るでしょーに!』


『ヒドいねぇー((((KKまったく!◉☓$★(((((((GД゚)ノ゙ ε=ε=*^』


『それじゃー* ´艸まるで>д<)p僕が))))★』



などと、強く否定された案件も多々あった。





然し乍ら...



『ハハ・・・うん、まぁ・・・実際に見たのなら、しょーがないのかなぁー』



『ハハ・・・なんでしょーねぇ...たまには...そーいうことだって...』




と、アッサリ事実を認める...というか



『それよりも僕が頭に来たのはね、こっちの話でね...』




などと、僕の知り得てなかった新説を披露して歴史の1ページを賑やかにされたり。





昔から、とにかく頭の回転が速く、話題が豊富で内容が面白い...という僕の高見延彦氏評は健在で、店にお邪魔してから帰るまでの4時間ほど、笑いっ放しでした。



※アルコール無しの素面での4時間は、大先輩の高見さんが下戸だからというんじゃなくて、高見さんの話は素面で聞く方が愉しめると思う。




兎にも角にも、数々の「巷の噂」がどのようなものなのか...



「切羽詰まってバンドマン!/関西バンド業界の侍たち」からの抜粋で恐縮ですが、少しばかりご紹介しましょうか。






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     切羽詰まってバンドマン!

        ----第37号----

  《新春祝賀企画》関西バンド界の「侍たち」

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 先ず、関西バンド業界で一番多くの武勇伝を持つ方。


関西でプロとして仕事をする者なら、誰一人としてその名前を知らぬ者など居ないと云う
「豪傑」中の「豪傑」


「豪傑」の横綱を紹介する。


仮に、この方を「新美さん」と呼ぶことにする。担当するパートは、「テナー・サックス」だ。


楽器を操るテクニックは勿論のこと、何よりも「ハート」を大切にするプレイヤーである。



ただ、サックスの奏法は独自で編み出したものだと思う。



何故かと言うと・・・「サックスを吹く時に両方の頬っぺたを膨らませるのだ!D・ガレスピーみたいに・・・」



もぅ、これだけで誰の事か一発で解ってしまう!!!




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俺がプロで仕事をするように成ってから三ヶ月が経ち、4つ目のバンドに入団した頃。

 

尼崎の「ブルースカイ」というキャバレーに出演している9ピースのバンドに入団していた。

 

その時、3rd.アルトを吹いていたのが田中さんと云う広島から出て来た人で、俺はその人と急速に仲良くなった。

 

4歳上の田中さんは、優しくて、思い遣りがあり、情け深い性格で、俺に対して一度だって威張ったりするような事も無かった。



その反面、気が弱くて、気力に乏しく、酒は飲めないが無類の女好きで、とってもエエ加減な性格の持ち主であった。



この、田中さん・・・関西ビッグバンドの雄「神影孝雄とブルー・ナイツ・オーケストラ」のボーヤ(バンドボーイ)を丸三年間もしていたので、とにかく業界内の実情に詳しい。




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『今津くん、新美さんて知ってるか?』


『いえ、知りませんけど・・・』


『ありゃ!まだ誰からも聞いてなかったん?そらアカンわ。ほな、僕が教えてあげるわ』


『なんですのん?』


『この新美さん云う人はなぁ・・・』




田中さんも自分で話しながら、時折『信じられへんやろ?』『もぅ、真っ青や!』『メチャクチャやわ!』と合いの手を入れる位、度肝を抜かれるような話ばっかりでしたわ。





                  つづく



              





ありゃ!





「つづく」になっちゃいましたねぇー





ていうか...






僕、明日から...






「九州ツアー」なんですよー






個性派ジャズ・テナーが好きな方は九州でお会いしましょーねぇー














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by funky-ts-kr | 2016-10-25 05:05 | 切羽詰まってバンドマン! | Trackback | Comments(0)
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