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Jazz 日記 in korea 2009【3】

 
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共同通信の佐藤さんと若手ナンバーワン・ピアニストの고희안(コ・フィアン)との待ち合わせ場所は、光化門駅近くの教保文庫というデカい本屋の前。





ここは、待ち合わせ場所によく使われる場所。


俺は、少し遅れて行った。


(韓国に来ると、どうも時間にルーズになってしまうんよねぇ・・・)



(コリアン・タイムかぁ・・・俺・・・大好き・・・ハハ・・・)


 
고희안(コ・フィアン)は、独学で日本語を勉強して、現在「日本語一級」の実力者。



せやけど・・・俺の日本語が、関西弁の早口なんで・・・


いささか、「????????????」みたい(笑)


飯の途中・・・


『悪いけど、今晩、Moon Grow で仕事が入ったから、チョンニョンドンアンドには行かれへん』



『えーーーそうなんですかぁ?』



『うん!来週やな!一緒に演奏するのは・・・』



『でも、来て直ぐに仕事だなんて、凄いですねぇ・・・』



『そやろ!俺もビックリしてるんや!』



『今津さんは、誰とでも直ぐに仲良くなれるからイイですよ!』



『はは・・・守るモンが無い云うのは、何かにつけて強いわな!』



『捨て身・・・って事ですか?』



『まぁ、そこまで大袈裟なモンや無いけど・・・』



佐藤さんも고희안(コ・フィアン)も残念がってたけれど、そこは義理と人情の板挟み。



고희안(コ・フィアン)は、来週からアメリカのラスベガスで三日間ほど演奏の仕事があるとか言ってたし、とにかくこっちの売れてるミュージシャン達は皆グローバルですわ。

      ¬ ('〜`;) г



まぁ・・・どうせ彼は、毎週水曜日にチョンニョンドアンドに出演してるから、再来週共演しようということになった。 


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俺は、相変わらず、人見知りせんもんやから・・・



고희안(コ・フィアン)に色々とアドバイスをしてやった。



ん?



ああ・・・



いや、アメリカ慣れした俺としてはですな・・・



「米国の手ほどき」というか...




「知っているようで、案外知られてない米国の常識」みたいな...





そう!常識、常識、アメリカの常識ってーーいうヤツよ♡






『アメリカの奴らみんな鉄砲持ってるから気ぃ付けやぁー』



『え?』



『ボーッとしてたら、後ろから鉄砲つきつけられたまま目隠しされて、そのまま車のトランクに放り込まれて・・・』



『ええ?』



『気ぃ付いたら、ララミー牧場の近くの小さな酒場や!』



『ラ、ララミー?』



『解るか?君はそこで、一生ピアノ弾いてなアカンようになるでぇー』




『・・・・・・・・・・・・・・・・』




『それも、手足を縛られたままやで!』




『・・・・・・・・・・・・・・・・』




『横には、ギャングがピストルを持ってるんや!』




『・・・・・・・・・・・・・・・・』





『それを君のこめかみに当てたままやで!』




『・・・・・・・・・・・・・・・・』





『それで・・・』





『そ、それで?』





『ちょっとでも、メロディを間違うと・・・』




『はぁ・・・』





『バーーーーーン!!!』




『うわっ!』





『一瞬にして、君の人生は The End!』




『・・・・・・・・・・・・・・・・』





『まぁ、今のが東洋系ミュージシャンが経験するごく一般的なアメリカの日常やな!』





『はぁーー?』





『どや?怖いやろ?アメリカは?』







・・・て言うたら、アイツ・・・『ップ!ップワッハッハハーーーーーー!!!』っちゅーて笑い転げてた。





ちょっと日本語が出来る韓国人を笑わすことにかけては誰にも負けない自信が有るから・・・(^_^)v




彼は、俺と会って数分後には「マー君ワールドにいらっしゃい!」状態やった。




昼飯の豆腐チゲ中に牡蠣が入ってたけれど(牡蠣フライは大丈夫だけど・・・牡蠣の煮たのは、ちょっと・・・)



でも、食べれたよ。ホッ!

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その後、三人で喫茶店みたいな所に入った頃には、고희안(コ・フィアン)は、俺の神戸弁のコピーをしようと必死になってたのが可愛かった。



『ほんまかいなぁ~で、宜しかったですか?』


『ちょっと、ちゃうなぁ~サウンドはエエねんけど、リズムが違うんや!』


『ほんまかいなぁ~・・・ですかぁ?』


『今のは、サウンドもリズムも良かったけど、振り付けが間違ってたなぁ〜〜~惜しいでぇ!』


『振り付け・・というと?』


『ほら!ワンダーガールズのクネクネ!あれやがな!』


『はぁ?』


『解からんかなぁー、オオ モナ!タシ ハンボンマレジョー!』


『はぁ?』


『テルミーテルミーテッテッテテテ、テルミー!ナールル サーダーワーダゴー! ナルキーダリョーワダゴー!』


『・・・・・・・』


『テルミーテルミーテテッテッテッテ、テルミー!クミアニラゴ マレージョヨォーーーーーーー!!』



『・・・・・・・』



『どないしたん?』



『・・・・・・・』



『えーーーーっと、コジンマル(韓国語で嘘って意味)・・・』



『えっ・・・・・ひょっとして、嘘?』


『ネーーーー♡(はーーーい♡)』





その瞬間、彼は床にへたり込んで笑い転げていた。




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雑誌ジャズピープル誌の編集者김손희(キム・ソンフィ)さんが新村のレジデンスを格安で長期間滞在出来るように動いてくれるとか・・・て、言うてたけど・・・



まぁ・・・エエかぁ・・・



さぁ! ホテルに戻って、シャワーでも浴びて、今晩のライブに備えて・・・



備えて・・・


(何をしたらエエんかな?)


『あっ!そうや!少しでも韓国語の勉強しとかなアカンがな!!』




(でも・・・なんか・・・楽しい・・・で〜す)


       ♪〜θ(^0^ )





           







 




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日常生活そのものがアドリブです!



《切羽詰まってバンドマン!》






ペーソスに満ちた物語をユニークなタッチで描いて行った【実録小説/哀愁編】が無事終了。





現在は「日本ジャズ界の知られざるタブーに挑む!」という、未だかつて誰も書けなかった「新分野」に挑戦中!






※愛読者コメントより・・・


『心の底から笑える私の人生にとって何よりも貴重な日。


それは・・・


《切羽詰まってバンドマン!》の発刊日です!!』 





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by funky-ts-kr | 2011-06-21 05:36 | korea


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